環境理念
- ENVIRONMENTAL PHILOSOPHY -

富士山の頂上を
目指そう!
グレート・スモール・
カンパニー

以前から、仕事をやっていく上で「富士山の頂上を目指そう」と言っています。規模の面で日本一を追うには少し難しいところはありますが、日本一高い富士山の頂を目指すように、みんなで向上していこうという意味です。

他にできない品質、納期、価格面でも適正にいただく。厳しいけれども、終わったら「ありがとう」と労いの言葉がもらえる、やりがいの大きな仕事ですね。ハードルが高ければ高いほどやりがいが大きいと思います。そういう厳しい仕事だけれども達成感があって、それが適正に評価されると、仕事をしていても楽しいと思います。

今当社には、新しい人がたくさん入って来ますが、経験者で即戦力になる人だけではなく、若い人を育てていって、日本に現場を残していきたいのです。必ず現場を残していくんだという気持ちがあれば、そこに技術とか技術を必要とするものがあります。それを先輩から後輩にうまく繋げていく、そういう職場をつくりたいのです。

バブルがはじけて、日本は現場と技術をないがしろにして、出来る人をリストラしてしまいました。今になって2007年問題などと言っていますが、そうしてしまったのは自分たちなのに、おかしいですね。技術が先輩から後輩に受け継がれる現場を残しておきたい、そうすると自然に技術は伝承されていくのです。

経営方針にあるように、常に向上するということは、10年のベテランが10年かかって後輩に教えるのでは進歩はなく、10年かかったことを3年や5年で取得し、その上に新しい技術を皆で考えていこうということです。当社の社員の最高グレードは、業界に影響を与えるような仕事でありたい、そんなことを目指して仕事をしています。

一口に日本一といっても難しいですが、グレート・スモール・カンパニーということで、私たちの仕事で、少しでも世の中に光りを、足もとを照らせればいいなと思います。皆で目指すのは、常に最先端の技術を持った一流の金型メーカーです。野球ならオールスター戦に選ばれるような一流です。私たちもプロとして、金型・成形の一流プレイヤーを目指し、その集まりが一流の金型メーカーです。その結果として、高収益に繋がる優良企業になっていきます。

収益ばかりを追うと、ノルマだけに追われてしまいます。中小企業の良さは、ノルマだけでなく、皆で一緒につくり上げていく点にあります。ですから、若い人の技術がレベルアップする。現場を知っているよりも、好きな仕事ができる職場、好きこそものの上手なれです。好きよりも、楽しい方がもっと上です。楽しくもあり、厳しくもある仕事ができる会社にしたいと考えています。

金型こそ
メイド・イン・ジャパンの礎

ものづくり、工業製品で大量生産をする上では、金型は必要不可欠です。日本製品の良し悪し、極端に言えば国力を支える一つでもあります。日本に残さなければならない技術の一つが金型であると言い切ることができると思います。今、日本は世界のシェアの15%ぐらい持っているのですが、これがどんどんと減ってしまうと国力も無くなってしまうし、製造現場も無くなってしまいます。ここだけは日本が押さえておかなければならないのです。一番先進なところなのですから。

金型は、良いものをつくる上でのあくまでも道具なのですが、日本人は図面以上のもの、より良いものをつくろうというセンスがあるし、そのセンスが生かせる仕事が金型だと思います。日本人に合った仕事です。合っていたからこそ良い金型ができ、これだけの工業国になったのだろうと思います。縁の下の力持ちで、目に見えない仕事ですが残さなければいけない仕事です。

あくまでもメイド・イン・ジャパンにこだわり、日本に現場を残していきたいと狭山金型製作所では考えています。

環境理念

株式会社狭山金型製作所は、金型及びエンジニアリングプラスチック関連製品の製造業として企業の営みが地球環境と密接な関係を持っていることを強く認識する。
企業活動を行う上で、法令・規制を守ることは当然のこととして今の地球環境を次代の子どもたちへ引き継ぐために環境問題を考え、社員ひとりひとりが環境保全に対し積極的に取り組み継続的に改善し、安全で衛生的な職場を整え企業の社会的責任を果す。

2006年6月1日

この環境理念は、意図して手書きでつくってあります。ワープロなら簡単にキレイに打ち出せますが、それでは体のなかに入って来ませんから、手書きの方が良いのかなと、そのまま掲示してあります。

ISO14001を取得する時に、環境に対して認識しているとか、法令や規制を遵守していますとコミットメントしろといわれます。そんなことは企業にとって当たり前のことだから、わざわざ言うことじゃないと言うと、ISO14001はくれないのです。マニュアルにコミットしていないとだめなんですね。

偽装だ、法令を守らない、社員がやっているのを経営者がそれを野放しにするなどというのが、今流行っている様にも見えます。経営者が法令を遵守しますと頭を下げているのはおかしな話しで、言わなくても良い当たり前のことです。

ISO14001より上の理念として「企業活動を行う上で、法令・規制を守ることは当然のこととして」の一節を書きたくて、理念をつくったのです。こうしたことに賛同できる人は、一緒に仕事を運命的にやっていきましょうというメッセージです。